浪人生というと、何となくネガティブなイメージを持たれるかもしれません。高校という組織に所属せず、確固たる足場がない、という環境下、不安になってしまう人も多いでしょう。しかしながら、自分で選び、自身で選択したのであれば、後ろめたいことは一切ありません。
もちろん、好きで浪人生になったわけではない、残念ながらどこにも合格することができなかった、という受験生もいらっしゃるでしょう。それでも、就職するでもなく、お金さえ払えば入れるような、大学以外の学校に入学することをよしとしなかったのは、やはり自分の決断です。
予備校に通うのも費用が生じ、ご家庭への経済的負担を心苦しく思うかもしれません。ですが、人間の平均寿命からすれば、浪人生活はたったの一年、長くても数年です。長期的な目で見れば、自分次第で有意義な期間とすることができます。
高校のように、強制的に通学、勉強を強いられるわけではないので、浪人生は自己管理能力が求められます。自分を律する力が身につきますし、学生の内からセルフマネジメント力が身に付けば、社会に出てから大いに役立ちます。
また、浪人という生活を送ってでも、何が何でも志望校に合格したい、という強い気持ちを持ち続けることは、初志貫徹、意志を貫き通せる強い心に繋がります。自分自身のぶれない軸、確固たる思いを持つことは、人生において有意義に違いありません。
浪人生の心得として重要なことは、他責にしないこと、考え方次第でいくらでも意義のある時間を過ごせることにあります。必要以上に周囲の人や周辺環境に気を病むことなく、志望する大学への入学を勝ち取りましょう。