就職は、一年という単位で見た場合、各戦闘員の条件は同じですが、複数年では様子が異なります。景気の動向に左右され、求人の数も年によって全く違うことが、各種調査でも明らかになっています。どうしても運という要素が入り込んでしまう世界です。
最近では、コロナ禍という特殊環境要因が、当該戦線にも大きな影響を与えました。先行きが読めない中で、各企業は採用を絞ったり、そもそも人を雇う余裕が無かったりしました。新型ウィルスの前では、どの戦闘員も成す術がなかったでしょう。
翻って、不景気の反動が来たのか、最近は売り手市場と言われています。とある調査では、求人倍率もここ数年で右肩上がりであり、医療職を目指す方々にとっても、希望の職業を選択しやすい時代になっているのは間違いなさそうです。
しかしながら、だからこそ注意しなければなりません。採用側は、もしかしたらあらゆる手段で、事実とは異なる内容にて、応募者を募るかもしれません。また、歓待ムードが強い中、自分自身が過剰な自信を持ってしまい、過信したり、見誤ったりしてしまう可能性もあります。
就職戦線が激動の時代を迎えているからこそ、一旦立ち止まって初心に返ることが大切です。なぜ医療職を目指すようになったのか、医師や看護師、薬剤師といった各々の仕事で、自分が重要視することは何だったのか、振り返る必要があるのではないでしょうか。
環境的には、就職に苦労する買い手市場より、売り手市場の方が単純に恵まれています。かといって、変化の激しい周辺状況に踊らされるのは避けたいところです。嬉しい波は、巻き込まれるのではなく乗りこなしてこそ意味がある旨、ぜひ心の底に留めておいてください。