コラム

正看護師と准看護師の違い、資格取得の要件について

看護師として取得できる資格としては、「正看護師」と「准看護師」があります。しかしながら、一般的には「看護師」として呼称されるため、二種類の違いを、明確に理解している人は少ないのではないでしょうか。

例えば昔は、「教授」をサポートする、もしくはその前段階にいる人を、「助教授」と呼んでいました。現代では「准教授」という言葉を使いますが、「准」とは、「主たるものに準ずる」ことを意味しています。

実際の仕事内容は、看護という点ではあまり違いがないようです。ただし、正看護師は自身で判断しながら業務を遂行できますが、准看護士はあくまで正看護師の指示があって行動することが可能です。

資格という観点では、正と准との間には、発行者に違いがあります。前者は厚生労働大臣が発行する「国家資格」ですが、後者は都道府県知事が発行する「免許」です。いずれにしても、試験に合格しなければ取得することはできません

それぞれの資格を取得するための要件としては、主に以下の項目があげられます。最終学歴や、当該学校卒業後にどのようなルートを辿るのか、選択肢が複数用意されています。下記のもの以外にも、社会人になってから看護師を目指す道も開かれているところです。

・正看護師
 1.高校を卒業
 2.看護系の大学(4年)、短大(3年)または専門学校(3年)に進学
   *中学卒業後、看護師養成課程校(5年一貫)に進学でも可
   *准看護師資格保有者は、看護系短大(2年)または専門学校(2年)に進学でも可
 3.看護師国家試験に合格

・准看護士
 1.中学を卒業
 2.高校衛生看護課(3年)または准看護師養成所(2年)に進学
   *高校を卒業していれば准看護師養成所のみ
 3.准看護師試験に合格

その他、正と准の間には、働き方や責任領域、将来的なキャリアなど、様々な違いがあります。看護の世界で無理なく活躍できるよう、自分自身に合った資格を取得するために、ぜひ二つの違いを理解しておきましょう。

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