Z世代はデジタルネイティブとして、スマートフォンやソーシャルメディアなどの新しいテクノロジーに囲まれながら生まれ、成長しました。彼らはSNSを駆使することが当たり前であり、スマートフォンやインターネットを使って情報を共有し、リアルタイムでコミュニケーションを取ることを好みます。さらに、ソーシャルメディア上でのプラットフォームの普及により、より広範なコミュニティに参加する機会がふえています。
多くの情報を手軽に手に入れられる時代に生まれたZ世代にとって、いかに効率よく手軽に情報を手に入れるかを自然と意識するようになった結果、タイパ意識が強くなったと考えられています。
実は、そんなZ世代でもある現役高校生に対して行われた、「なりたい職業ランキング」において、男子高校生の第三位が医師、女子高校生の第二位が看護師、第三位が心理カウンセラー、臨床心理士という結果が出ました。
考えられる理由として、Z世代は個々の成果や自己実現に重きを置く傾向がありつつ、社会的な価値や人間性も重視する傾向があると言われています。これはSNSを通した情報発信が当たり前になり、承認欲求が他の世代よりも比較的強いことが関係していると考えられます。医療従事者は他人の健康や生活に深く関わる職業であり、人々のために尽力することで、自分自身のプライドや満足感を得ることができるため、一見効率主義のZ世代と結びつきにくい医療職を、希望する人が多いのかもしれませんね。