病棟看護師、治験コーディネーター、看護師同行撮影サービス…
流動的なキャリアの軌跡

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

現在のお仕事内容について教えてください。

志水さん

志水さん

今は、看護師同行撮影サービスの事業を行っています。看護師ではあるのですが、カメラマンの経験を活かして、ご病気の方・介助が必要な方・シニア層などの体調面に不安がある方・遠出が心配だったりする方などに同行して、写真を通して思い出を作る仕事です。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

看護師資格を持っているからこそ、カメラマンではありながらも医療的なフォローもできるんですね。現在の仕事に至るまでの経歴は、どういった流れだったのでしょうか。

志水さん

志水さん

元々は新卒で附属病院に就職して、そこから6年間は病棟看護師として働いていました。循環器科、脳卒中内科、脳神経内科など…夜勤もありましたね。急変対応もしましたし、お診取りも何度も経験しました。当時はまだ未熟だったかもしれませんが、それでも6年の間でさまざまな経験を積むことができたので、自分なりに達成感はありました。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

看護師として6年働いた後、転職されたんですよね。

志水さん

志水さん

はい。病院の外の世界を見てみたいと思うようになって、治験コーディネーターに転職しました。薬が承認されるまでのデータ集めや、患者さんへの説明などを行う、新薬開発に関わるコーディネーターです。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

「みんなの履歴書」ではこれまでたくさんの看護師さんや医師の方にお話をお伺いしてきましたが、ずっと病院の中にいると外の世界が本当にわからないと、皆さん口を揃えておっしゃいます。

志水さん

志水さん

そうなんです。専門的な職業ですし、24時間365日の稼働なので、たとえば一般企業に勤めている方とは勤務形態も全く異なります。どうしても休みが合わせづらいです。逆に、医療職を始めとして、警察官や消防士など、命に関わるような職業に就いている方とは、マインド面でも通ずるものがあるので馬が合いやすかったですね。

外の世界を見てみたくて病院から企業へ
これまでには経験したことのない試練の数々

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

外の世界を見たいと思って看護師から転職されたということでしたが、なぜ治験コーディネーターという職業を選んだんですか?

志水さん

志水さん

6年間ずっと病棟の中で看護師をしていたので、自分で調べたり考えたりすることを選択できず、転職エージェントを利用しました。これまでの経験を活かせるような仕事で社会に出て、一般企業とはどういうものなのか知りたい…といったことをエージェントさんに相談したら、治験コーディネーターの仕事を紹介されたんです。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

なるほど。病院から企業という、全く違う世界へ飛び込んだんですね。病院ではない場所で働いてみたいと考えている看護師の方は一定数いらっしゃるのではないかと思うのですが、病院と企業のどんな所に最も差を感じたり、苦労されたりしましたか?

志水さん

志水さん

看護師は、一人前になるまでに3〜4年間の実習が必ずあります。なので、きっちりと訓練を受けたうえで現場に立つので、それなりに緊張はしますが、マニュアルが完備されていたり先輩や先生が周りにいらっしゃたりするので、比較的安心して仕事ができるんです。ただ、企業勤めの治験コーディネーターは、同じ医療職でも全く立場が違くて。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

と、言いますと?

志水さん

志水さん

クライアント様、病院の看護師さん、検査技師さん、ドクター…全員が初めましての所に向かわされます。病院と一言で言っても、病院ごとにシステムもマニュアルも異なるのでそれぞれを理解しておかないといけません。クライアント様の治験概要書も頭に入れて、もちろん自社のシステムについても勉強する必要があります。中には英語で記載されていたりするものもあるので、もう最初の半年は覚えることが多すぎて本当に大変でしたね。転職失敗したかも…なんて思ったりもしました。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

大変な思いをしながらも、半年が経った辺りから、自分の中で変化の兆しのようなものが見え始めたりしたのでしょうか。

志水さん

志水さん

そうですね。自分に何ができるのか、今自分はどういう立場に置かれているのか、冷静に把握できるようになってからはやっと仕事が楽しくなってきました。電話やメールの対応、名刺交換といったビジネスマナーの面も、病院ではほぼ触れてこなかった部分なので苦労はしましたが、そのギャップも何とか乗り越えて。ただ、私と同じタイミングで入社した同期はほぼみんな半年以内に辞めてしまいました。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

同期の皆さんも異業種転職だったんですか?

志水さん

志水さん

はい、みんな元看護師でした。病院とのギャップに耐えられなかったりですとか、あとは患者さんと直にふれ合う仕事のほうがやっぱり良いと思って、辞めていく同期が多かったです。

1人の患者と深く長く関わることができる
看護師とはまた違う、治験コーディネーターのやりがい

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

病院とは全く異なる環境の中でも頑張り続けることができた、志水さんのその活力の源は何だったのでしょうか。

志水さん

志水さん

大変ではあったのですが、それ以上に治験コーディネーターの仕事が新鮮だったんです。会社員として本社で勉強することもありつつ、同時に委託という形で大学病院に配属されるんですね。配属先の大学病院と会社間の関係構築の仕方や、自分がこれまで働いてきた病院との違い、看護師時代は当たり前のように患者さんに処方していたお薬が、どのような治験を経て完成されるのか…などなど、それらの新鮮さが自分にとっては良い刺激になっていたのかもしれません。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

その会社ではどれくらい働かれたんですか?

志水さん

志水さん

2年です。再生医療やがん関係を担当していたので、治験コーディネーターとしても人の生死に関わるような仕事をしていました。担当させていただいていた患者さんの中には、既存の抗がん剤がなかなか効かなくて、余命を待つか、新薬の治験をするか…といった方もいらっしゃいました。この患者さんは結果的に治験が成功したのですが、すぐに薬の承認が下りるわけではないんです。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

時間がかかるんですね。

志水さん

志水さん

そうですね。承認が下りたことを知ったのは、私が会社を辞めた後でした。それでも、正式な薬として認められたことを知った瞬間や、治験のおかけで患者さんが今も元気で過ごしていることを思うと、治験コーディネーターという仕事に携われて本当によかったなと改めて感じました。治験の規模は大小さまざまですが、どれもグローバルなものなので、この取り組みが将来的には世界中の医療の現場で役に立つんだと思うと、とてもやりがいのある仕事でしたね。私は常に8種類くらいの治験を抱えていて、対象の患者さんの人数はピンキリではありましたが、毎日たくさんの患者さんとお話させていただきました。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

企業勤めではありながらも、治験コーディネーターは患者さんとかなり密に関わるんですね…!

志水さん

志水さん

はい。体調のチェックのほか、薬をちゃんと飲んでいるのか、飲みにくくはないか、薬の服用によって何か症状は出たか…など、一通りのヒアリングも治験コーディネーターが担当します。また、患者さんがヒアリングを待たれている時間や、薬を受け取られる時など、患者さんとお話する時間はかなり多いです。1人ひとりとの関わり方は、看護師時代より深かったですね。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

それこそ治験ということは、退院した後や、症状が良くなった後のデータもずっと取っていかれるんですよね。

志水さん

志水さん

その通りです。1人の人と長い時間をかけて関わっていくことになるので、その方がどんな生活をされているのかなど、プライベートなお話も自ずとたくさん伺うようになります。ご家族の方との関わりも増えますね。看護師だった頃も誠心誠意仕事はしていましたが、急性期病棟で人の命に関わるような緊迫した現場に日々立っていたので、どうしても余裕はなかったかなと思います。夜勤、緊急対応、後輩指導、看護研究など、とにかくせわしない毎日でした。看護師の6年間を今になって振り返ると、患者さんに対してあの時もっとああしておけばよかったなとか、良い時間を作ってあげたかったなとか、少し考えてしまいますね。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

同じ医療職であっても、看護師と治験コーディネーターとでは患者さんとの関わり方はかなり違いがあるんですね。

決められた時間内でスピーディーに働くのが好きな人
チャレンジ精神旺盛で自己管理能力が高い人

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

看護師と治験コーディネーター、それぞれどんな人が向いていると思いますか?

志水さん

志水さん

バリバリ忙しく働くことが好きだったり、看護技術が好きだったり、直接患者さんに触れながら対応するのが好きな方は病棟看護師が向いていると思います。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

なるほど。治験コーディネーターはいかがですか?

志水さん

志水さん

治験コーディネーターは通常、看護師と違って一切の医療行為を行ってはいけないんです。院内直属の治験コーディネーターであればまた別かもしれませんが。ただ、治験コーディネーターは、一般の病棟ではまず扱わないような専門的なデータの知識を求められるので、より深く勉強することが好きな方は治験コーディネーター向きだと思います。さらには、製薬メーカーさんと深く関わったり、海外のシステムを使用している場合は、問い合わせをすると電話口の方が英語で話されたりする場面もあります。もちろん通訳はすぐにしていただけるのですが、何事にも怖がらずに向き合うチャレンジ精神の旺盛さも治験コーディネーターに向いていると思いますね。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

先ほど志水さんもおっしゃっていましたが、仕事において関わる人の数も治験コーディネーターはかなり多そうですね。

志水さん

志水さん

そうですね。病院内だと各部署と関わっていくことになるので、看護師や医師のほか、検査技師、病棟の師長、ICUの先生、治験事務局、薬剤師、調剤薬局のスタッフさんなど、病院外部の立場ではありながらも、それぞれの方に必要な場面で必要な情報を伝えていくのがまた治験コーディネーターの難しさですね。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

外の世界を見たいと思って看護師から転職されたということでしたが、まさに視野がぐっと広がったような印象を受けますね。

志水さん

志水さん

ただ病院側からすると、治験は正直面倒くさいものだと思うんです。しっかり時間を測ったり、とにかく細かな作業になるので。書類も英語で書かれていたりしますしね。けれど、だからこそ治験コーディネーターは、治験の内容や注意点、患者さんのデータを的確にお伝えして、さらには分かりやすく理解してもらうための資料も工夫して作ったりしつつ、治験をスムーズに進めることを目指していきます。目標を達成するまでの過程は、かなり面白いものだと私は思いますね。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

深い知識を習得して、関係各所に気を配って、入念な準備も進めて…、治験コーディネーターは自己管理能力が非常に大事なんですね。

多様な働き方を経たうえで、再び看護師の道へ
新事業はカメラマン経験との掛け合わせ

編集者クラミー

編集者クラミー

看護師や治験コーディネーターの経験を経て、今志水さんは看護師同行撮影サービスを行っているということでしたが、現在の仕事に辿り着いた経緯はどのような流れだったのでしょうか。

志水さん

志水さん

元々、治験コーディネーターの仕事はずっと続けるつもりでした。難しい業務ではありましたが、とても楽しかったので。ただ当時、外資系の生命保険会社から何度もリクルートの相談をいただいていました。ずっと断り続けてはいたのですが、相談を受ける中でとある女性の支社長さんとの出会いがあって。この方がとても素晴らしい方で、私もこんな風にもしなれるのであれば、ここで思い切って転職するのもアリなんじゃないかと思うようになりました。そこから2年間、生命保険の営業をしてたんです。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

そうだったんですね…!医療業界とはまた違う世界に飛び込まれたんですね。

志水さん

志水さん

そうなんです。また、企業からのリクルートではありましたが、働き方としては個人事業主でした。ひたすら営業して、コミッションで報酬を得て…というそれ以前とは全く違う労働スタイルで。個人の裁量が大きい自由な仕事だったので、楽しいことも大変なこともありましたが、その時点で自分のキャリアを振り返ってみると、看護師時代が最も自分が生き生きしていたなと気付くようになりました。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

治験コーディネーターや、生命保険の営業職よりも?

志水さん

志水さん

もちろんどちらも自分なりに一生懸命〈想い〉を込めて仕事と向き合っていましたが、看護師としての自分が一番〈想い〉が強かったんじゃないかとふと思って。そこで、再び看護師に戻ってみることを考え始めました。ただ、せっかく個人事業主としてたくさんの営業活動をして、人とのつながりも増えたので、病院や施設では手の届かない部分のケアを自分の手でできないかと思い、そこから看護師同行撮影サービスを立ち上げました。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

なるほど…!カメラマンのご経験があると先ほどおっしゃっていましたが、そこに看護師を掛け合わせて、個人で新たな事業を始められたんですね。

志水さん

志水さん

そうなんです。ニッチな業種なので自分1人でやっていけるのかどうか最初は不安でしたが、看護師時代、病院で最期の時を過ごす終末期の患者さんを診ていた中で、「この方がもう少しだけご家族と思い出を作れたら…」「あと1日だけでもご自宅に帰ることができたら…」とよく考えていました。諸々の制度等の兼ね合いでなかなか退院ができない方や、入退院は繰り返しているけれども外出は難しい方がたくさんいて。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

看護師という立場にいたからこそ、歯がゆい思いをされていたんですね。

志水さん

志水さん

そうですね。それでも、患者さんにカメラを向けて、自然に笑っている姿を撮ることができれば、生きている証をありのまま残せますし、ご家族にとっても、「病気とずっと闘っていたけれど、こんな良い日もあったね」と和んでいただけるのではないかと。そこに私はアプローチしたいなと思いました。

〈今その瞬間〉を形に。
届けたいのは前向きな想い

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

看護師同行撮影サービスにおいて、初めて行った現場は覚えていますか?

志水さん

志水さん

もちろん覚えています。一番最初のお客様は、実は先ほどお話した、治験を受けていたがん患者さんだったんです。がんを乗り越えた記念の写真を撮影してほしいという依頼でした。その方の思い出の地が高野山で、入院前や退院後を始め、ずっとお礼参りに行かれているそうです。そのお礼参りの様子を撮影させていただきました。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

撮影時の反応はいかがでしたか?

志水さん

志水さん

リラックスした様子で笑顔を見せていて、撮った写真に対しては「遺影にするね!」と喜んでいただけました。その方は今もお元気なのですが、自分の自然な姿を写真に収めてくれてありがとうと感謝の言葉もいただけて、とても嬉しかったですね。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

この仕事こそが、自分のやりたかったことだと腹落ちしたような感覚はありましたか?

志水さん

志水さん

そうですね。その方とは治験コーディネーターだった頃からのお付き合いで、当時は思いもつかなかった仕事ですが、外の空気に触れながら風を感じている一瞬の姿を写真に残すことに対して、喜びや感謝の言葉をいただけるのは私自身も幸せでした。また、撮影サービスを始めた時には「もう少し前に知りあいたかったな」といったお声をかけられたりもしました。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

それはどうしてでしょうか…?

志水さん

志水さん

皆さん、以前に身内の方をご病気などで亡くされた経験がある方たちでした。ただ、闘病中は生死のはざまに立たされていたり、そんな厳しい状況の中でどうやって毎日を楽しいものにしていけばいいのか分からなかったりされていたようで。そんな時に看護師資格のあるカメラマンに来てもらえれば、少し空気が変わると言いますか、身体の相談もしつつ、自然に撮影しながら思い出作りもできたのではないか…と。ただ、この辺りに関してはナイーブな問題になるので、難しさも常々感じています。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

と、言いますと?

志水さん

志水さん

「思い出作り」といった言葉に対して、死を連想させてしまって拒否反応を示されることも少なくはありません。もちろん、大切な人を喪うのは本当につらいことですし、「認めたくない」「受け入れたくない」というお気持ちも痛いほど分かります。私としては、患者さんに元気を与えたいという想いでやっているので、伝え方がなかなか難しいですね。

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

「最期」というよりも「今その瞬間」を写真で切り取るのが、志水さんの目的ということですよね。

志水さん

志水さん

おっしゃる通りです。病気のステージなどによって、自分の命がどの段階に立たされているのかは患者さんによって異なってはきますが、それでも「今その瞬間」を形にするのはあくまで前向きな想いによるものであって、決して哀しいことではないと私は思います。このサービスを届けたい相手はたくさんいるのですが、どうしても家族ではない他人の立場からのアプローチとなると壁を感じる場面もあるので、その壁を乗り越えていく、あるいは壁そのものがなくなればいいなと願っています。

直感に従ってまずは行動を起こす
選択に迷った時は最初に抱いた動機を思い出して

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

看護師から始まり、これまで志水さんはあらゆるお仕事を経験されてきたことかと思いますが、新しい世界へ一歩を踏み出すためのアドバイスなどがもしあれば、ぜひお聞きしたいです。

志水さん

志水さん

直感で「やってみたいな」と感じたなら、思い切ってやってみたほうがいいと思います。何事もそうですが、やってみないと何がどうなるのかとにかく分からないですし、良い経験も悪い経験も、きっと後々生きてきます。まずは行動をしてほしいですね。行動して、また振り返ってみたら、やっぱりあの世界に戻りたいなとか、もう一度違う角度からアプローチしてみようかなと考えることができると思うので。新しい世界に飛び込むのは勇気が要ることですが、絶対、何とかなります!

編集者<br>クラミー

編集者
クラミー

治験コーディネーターだった頃、当初は「転職失敗したかも…」と思いながらも、志水さんは踏ん張ることができたとおっしゃっていましたが、「ここは踏ん張り所」あるいは「ここは思い切って別の世界に飛び込むべき」といったような直感の見極め方のポイントは何でしょうか。

志水さん

志水さん

その仕事を始めた元々の動機に立ち返ることが大事だと思います。私の場合は、「看護師とは全く違う治験の世界を見てみたい」「病院の外の世界を知りたい」といったことが最初の転職動機でしたが、それを本当に達成できたのか、知ることができたのか、頑張ることができたのか、道筋を振り返ってみることで今の場所を離れるべきなのか続けるべきなのか分かるのではないかと。

編集者<br>りょうちゃん

編集者
りょうちゃん

もし志水さんと同じような動機を最初に持っていたとして、それなのに「仕事がハード」「新しい知識の習得が大変」と思ってそこでやめてしまうのは、もったいないことですよね。

志水さん

志水さん

そうですね。無理はしないほうがいいとはもちろん思いますが、ただ、当初の目標を今一度思い出してほしいなとは感じます。

【インタビューに答えてくれたのは…】
志水璃保(りほ)様

MEMORY CAPTURES 看護師同行撮影サービスを立ち上げ
看護師として6年間勤務後、治験コーディネーター(CRC)へ転職。
2年ほど勤務し、ライフプランナーとして外資系生命保険会社へ転職。
その後、独立。